20歳、アメリカ横断。
60h。
これは私が先日までアムトラックに乗っていた合計時間です。
電車に60h缶詰なんて、合理主義の方からしたら馬鹿馬鹿しく見えるでしょう。私もそう思います。
ですがねえ!
陸路でアメリカ横断って私にとって憧れだったのです。高校生の頃にジャックケルアックの「オン・ザ・ロード」を読んでから、生きてるうちに横断旅行するぞと心に決めていました。(映画化もされているので是非みてください。サム・ライリー、クリスティン・スチュアート主演。キルスティン・ダンストも出演しています。)
作中では車での横断でしたが、私はゆっくりしたいので電車をチョイス。
まずLAからワシントンまで飛び、ワシントンDCから南下しニューオリンズへ、そして今住んでるアリゾナへ向かう。
さあ、完璧な旅行の始まりだ!…と意気込んでる割には旅程を一週間前に決めました。
まずLAからDC行きの飛行機がキャンセルになり返金手続きや別便の予約でてんやわんや…
夕方にDC着のはずが真夜中に入ることに。夜中の2時までチェックイン待っててくれたAirbnbのホストさん本当にありがとう。
この日は疲弊しきってたので泥のように眠りました。
【1日目】
私が東の出発点をDCにした理由は幾つかあります。
・トランスフォーマー、ナショナルトレジャーのロケ地
・一応アメリカの政治を勉強してるので、最高裁判所や議会を生で見たい
・NYも候補地でしたが、以前行った時になんとなく怖かったのでパス
この日は半日をスミソニアン航空宇宙博物館別館で過ごしました。
ここは映画界隈に言わずと知れたスポット、そう「トランスフォーマー:リベンジ」のロケ地です。
サムとミカエラとシモンズがジェットファイアを探して潜入する結構大事なシーンに登場します。
一つ注意してほしいのは、トランスフォーマーのロケ地はスミソニアン航空宇宙博物館”別館“であるということ。
本館はDC市内にあります。こちらは市街地から車で30分程度の場所にあるので注意。ダレス空港の近くです。
時間がない方はUberかLyftの利用をお勧めします、バス電車で行くと2時間はかかると思うので…
重要なのでもう一度、「トランスフォーマー:リベンジ」のロケ地は「スミソニアン航空宇宙博物館別館」です。
中に入るとジェットファイアことSR-71Aブラックバードがお出迎え。
鋭利なフォルムとマットに塗装された黒いボディ。マイケル・ベイが撮りたくなる気持ち、すごく分かります。
ブラックバードは冷戦時代に活躍した偵察機。最大でマッハ5で飛行するそうです。ちなみにアイアンマンMk-3はマッハ8。
さて次はWW2時代の戦闘機。ホーカーハリケーンはいつ見てもかっこいいなあ。
ホーカーハリケーンはスピットファイアの前身で当時の最新型ではありませんでしたが、バトル・オブブリテンの夜戦で大活躍。
スピットファイアが全金属製で大量生産が困難だったのに対し、ホーカーハリケーンは木材や帆布でできているので、材料調達がはるかに簡単だったんですね。加えて、スピットファイアよりも軽量だったためパイロットも脱出しやすかったんだとか。
悪名高いB-29ことエノラゲイの展示も。パンフレットにはエノラゲイが”ハイライト“として載っていました。
奥のシルバーの機体がエノラ・ゲイ。
その翼の下には日本軍の飛行機が…日本人として、ここの展示コーナーは居心地が悪かったのと同時に両飛行機をずっと見比べてしまい、しばらく動けませんでした。
こちらはドイツの戦闘機特集。「ダンケルク」でおなじみのメッサーシュミットはありませんでしたが、フォッケウルフことFw190の展示がありました!
メッサーシュミットが液冷エンジンを使っているのに対し、フォッケウルフは空冷エンジン。これにより、機体を軽量化させ、機動力を向上させたのです。
ちなみに...
液冷エンジン…エンジンを液体で冷却するタイプ。空気抵抗が少なくなるので急上昇急降下に強いヨーロッパの戦闘機に多い。フォッケウルフ以前の型はほぼ液冷。
空冷エンジン…液冷エンジンよりも被弾ダメージが少ない。冷却水がないので機体を軽くすることができる。
「ダンケルク」でもドイツの戦闘機がイギリスの戦艦に急降下して奇襲攻撃を仕掛けるシーンがありましたよね。あれは液冷エンジンの強みが活かされている攻撃方法です。
ただし、平行飛行には向いてないらしくバトル・オブ・ブリテンでの滞空時間はなんと15分ちょっとだったそう。一長一短ですね。
次は宇宙系の展示コーナーへ。どーんとスペースシャトルディスカバリーが待ち構えています。
私は後ろ姿が好きです。この写真、青が多くてJJエイブラムスっぽくないですか。
レンズフレアを入れてみたくなりますね。
なんだかんだしているうちに14時ぐらいに。館内のマクドナルドで休憩してから次の目的地、キャピトルこと議事堂へ。
参考文献:
TO BE CONTINUED…