キューバ珍道中:一人旅はクリミナル・マインド
就活終わって、かれこれ1ヶ月はのんびりしている海苔です。
本当は今頃海外飛びまくっている予定だったのですが....
地元に引きこもりっぱなしなので私の2年前の記憶を呼び起こし、バーチャル海外旅行します。有益な情報はありません。
2年前、アメリカ留学中の最大の冒険はキューバとメキシコに赴いたことです。
日本から旅行するには遠すぎるし、マニアックな土地のため友人と一緒だとなかなか行く機会がない。
・すこーーーし齧っていたスペイン語を使いたい
・共産主義国への文化的興味
・一人旅!感のある国
・クラシックカー乗りたい
という超軽い気持ちで初一人旅の行き先はキューバ(とカンクン)に決定した。
一人旅ってクールなイメージがあったけど、現実は一筋縄では行かず割と泣きました。
それでは、ハバナへの優雅で忙しない旅をお楽しみください。
スターバックスのない国、キューバ。
真っ赤なホセ・マルティ空港を降り立つと、ガソリンの匂いが私を迎え入れた。ロサンゼルスとも大阪とも違う、嗅いだことのない街の香り。
前日までは友人とオーランドのディズニーワールドを訪れていた。快適さを追求した場所からwi-fiもスターバックスもない地を踏み、不安と冒険心が鬩ぎ合う。
空港から市街地へはタクシーで移動する。
前情報でタクシーはできるだけ乗合にするべきだと抑えていたので、観光客らしき人にタクシーの相乗りを誘ってみる。予測しない出会いこそ、一人旅の醍醐味だ。
私が話しかけたのはドイツ人の大学生カップルだった。私より少し年上で、大きなバックパックを背負っていた。
女性は看護学生で、大学卒業から就職までの最後の自由を恋人と楽しんでいるらしい。男性も学生だったが、細かいことは忘れてしまった。「風立ちぬ」が好きで、繰り返し見ていると語ってくれた。宮崎駿は世界中で大人気だ。
彼女らのおかげで旅の出だしは好調。タクシーからガソリンの匂いが混じったじっとりとした空気を吸い込んだ。
自分は映画のセットの中にいるのか?街中ではクラシックカーが至る所に停まっていた。
カップルと別れ、ようやく宿のあるニュー・ハバナにたどり着く。私は安いホテルに泊まったが、キューバを旅する多くの人はカサ(Casa)を利用する。謂わゆるホームステイだ。
荷物を置いて早速オールドハバナへ向かう。カラフルなコロニアル様式の建物とクラシックカーとは対照的に、街のあらゆるところから生ゴミの匂いが立ち込めていた。
キューバの人々は"基本的には"親切だ。(やはり人種差別的な言葉をかけてくる人は世界中にいる)私の靴紐が解けていたら「靴!靴紐が!」と教えてくれた。アメリカ以上に陽気な人が多いのではないだろうか。
オールドハバナは観光客で溢れていた。土産物屋、チェ・ゲバラの帽子などいかにも観光客向けの店が並んでいた。街の至る所でゲバラのアートを見つける。
香水の店を見つけた。ミュシャの絵画のような、可愛らしくてどこか魔法的な店内だった。
ハバナで唯一コンクリート整備されたマレコン通りを歩く。海と要塞が見える。この時私は異国にいるのだと実感した。
ガイドブックに掲載されていた店でキューバサンドイッチを食べる。ツナの脂がよく染みたサンドイッチだ。
この辺りにはヘミングウェイが利用していたホテルやバーが観光名所となっている。私も彼のようにダイキリを飲みながら物語や詩を書きたかったが、才能とアルコール耐性の欠如でその願いは叶わなかった。
街を歩いてたら自称アメリカ人のおっさんに話しかけられる。「知人に日本人がいるんだよ,,,,!」今思うと完全に怪しいのだが、英語が伝わることが嬉しく、なぜか仲良くなってしまった。
「今から葉巻買いに行くけど、君も一緒にどう?」
私はなんて阿保なんだ。まあいいやと、おっさんについて行ったのだ。
葉巻の店(?)はカラフルな建物の二階にあった。階段の前に屈強な男性が二名立っており、なんやらただならぬ雰囲気だ。
「クリミナル・マインド」的な展開だとこの後私は変死体となって発見されるだろう。慌てて「いっけなああああああい!!!!!!友達との約束忘れてたああああ!!!!!!」と支離滅裂なことを叫び、間一髪で逃げた。
おっさんに怒鳴られたが、ダッシュで逃げたのでノープロです。
しばらくキューバの街並みをお楽しみください。
ハバナは快適で魅力的な町だが、一本道を入るとそこにはローカルの生活が広がっている。
食べ物は配給制。観光客用通貨より現地民通貨の方が物価は安いため、観光客向けのお菓子や食べ物は高級品だ。
ちなみにキューバでは携帯が一切使えません。エテクサって言う1時間約500円のカードを買って利用するのが主流。高級ホテルに泊まっている人はホテルで購入可能ですが、平民は携帯ショップで購入する必要がある。
ただ、携帯ショップに入るにはかなり時間がかかるためおすすめはしない。
私のおすすめは「テレグラフホテル」のバーだ。バーカウンターでwi-fiカードを頼むとドリンクと一緒に1時間wi-fi使えます。しかも高級ホテルなので超快適。
この後もウロウロしていたけど、この日はホテルに戻り終了。
二日目。
この日はバラデロへ向かう。
バラデロとはハバナから2時間ほど離れたリゾート地だ。本当はオールインクルーシブのホテルに泊まって優雅に過ごしたかったけど、予算の都合でそれは次回に延期。
バラデロまではバスで向かいます。片道2000円ぐらいだったはず。
バスターミナルでチケットは購入できます。私は前日に買いに行きましたが、帰りのバスが満員で買えなかったため片道だけ購入。(なんとリスキーなこと!)
朝10時ぐらいのバスに乗ってレッツバラデロ。
到着。
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおキューバに来てよかった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
透き通ったエメラルドブルー色に、ダイアモンドを散りばめたように輝く海。そして「青空色」の絵具をひっくり返したような空....
こんなビーチを見たのは人生で初めてだったので、しばらく呆気にとられていました。
パラソルの貸し出しもあるので少し読書をする。
平和な時間だった。遠くで聞こえる子供の笑い声、静かな波の音、夏らしい日差し。
ビーチ付近のお店で食べたステーキ。この量で500円!やっす
日も暮れて来たのでそろそろハバナに戻る。
ハバナ行きの最終バスに結局空きがでなかったため、タクシーで戻る。同乗したのはドイツ人の女性バックパッカー二人組。
何を話したかよく覚えてないけど、楽しく帰った記憶は残っている。
実質これがキューバ最終日。次の日は朝の飛行機に乗るからだ。さようなら、ハバナ。
次は予算増やしてバラデロのオールインクルーシブに泊まりたいな。
こうして、初めての一人旅第一幕は終了。
この後はメキシコのカンクンに向かうが、その時のレポはまた気が向いたら書くかもしれないし、書かないかもしれない。
おまけ
キューバっぽい写真を上げていく。