映画オタクが留学したら②the U.S.でインフィニティウォー!
4月27日、留学先でアベンジャーズ;インフィニティウォーを鑑賞してきました。
19:00から上映開始だったのですが、18時あたりから映画館の周辺にはアメコミTシャツを着た人がたくさん...
こちらの映画館は自由席なので、みんないい席を取るために早く映画館に来ているんですね。
私は10分前にシアターに入ったのですが、偶然真ん中列の端っこが空いていました。最前列じゃなくてよかった。
あたりを見回して気づいたこと
ぼっちで見に来ているの私ぐらいじゃん!!!!!!
会場の熱気は凄まじい。オタク集団は誰がどうなるかの予想を語り合い、家族連れは大きなポップコーンをばりばりと頬張り、前の女子大生たちはトムホやクリヘムがどうとかで盛り上がっていた....
あれ?もしかして私アウェー?
まあ私同じ趣味の友達作るの得意だし〜友達の一人や二人ぐらい作るの余裕だろ〜てかマーベル系は一人で行く人多いだろ〜(ヘラヘラ)
やがて15分程度の予告が始まるのですが、予告の時点で携帯を触っている人が全くおらず、予告をまるで映画の本編のように見ていました。インクレディブルの予告の時なんぞ小さい拍手が起こっていました。
いざ本編へ!!!
マーベルの冒頭クレジットが始まり、静まる劇場内...
私の好きなアメリカ文化の一つが上映中に拍手をしたり、口笛を吹いたりするところ。
いつ、どこで、誰と見ようと基本的に皆さん発声されます。(笑)
キャップ登場シーンもすごい歓声だったのですが、一番歓声が大きかったのがブラックパンサー。
隣の小学生ぐらいの女の子はワカンダポーズをしていました。
声を出したり、拍手をするのって映画を見るという感覚よりスポーツを観戦するような感覚に近い気がします。
あの時、確実にアベンジャーズはスクリーンの中ではなく私の目の前に実在していたんだ...
そしてエンドクレジットへ......
???
皆衝撃を受けすぎて誰も立っていない!!!!!!!
パシリムとレディプレの時はそそくさと帰っていたのに!!!!!
会場内は阿鼻叫喚。前の女子大生グループは葬式モード出し、隣のワカンダ・ガールは「明日学校に行けない」と絶望、私は口ポカーン。
そもそもマーベル映画の位置付けが日本と違う。さすが本国。
もうこれ一種のお祭りなんですね。恐らくこの国の人々にはマーベルの精神が宿っているんでしょうな。
以前”スターウォーズの達人”でスターウォーズの神話性に関するコラムを読みましたが、マーベル映画にも同様のことが言えるのではないでしょうか。
アメリカにはヨーロッパのような長い歴史は存在しない、しかしその分最新技術と斬新な発想で現在進行形で神話を作り上げているのです。
神話形成をリアルタイムで立ち会えるのってとても貴重ですよね...
鑑賞終了後はお互いの意見を語り合う者、戦友として熱い握手を交わす者、熱気は止まりませんでした。
ちなみに普段は閉まっている飲食店も、なんとこの日は夜遅くまで開いていたのです。
一本の映画公開がまるでサッカーのW杯のような盛り上がりを見せるのは日本でまず見られない光景なので、ギーク的にはこの空気を味わえただけでもこっち来てよかったなと思えました。
次のギークイベントは「ハン・ソロ」!混沌とした映画館に行くのが今から待ち遠しいです。
映画オタクが留学したら③ワールドプレミアの反省
先日、ロサンゼルスに5日間ほど滞在しました。今回の目標は「インスタ映えしつつギーク充」。ここではギークな思い出について触れておきます。
そして、考えが甘すぎて大失敗してしまいました。私の失敗を活かしてください。。
私の旅行の日程とハンソロのワールドプレミアが被っていたので、「ハリウッドのプレミアはチケット要らないし、もしかしたらエミリアクラーク見れるかなー」くらいの軽い気持ちで参戦。
軽すぎた。
事前リサーチ不足すぎました。
英語サイトと日本語サイトで一応は情報集めたつもりだったのですが、現実は映画のようにうまくいかなかったのです。
私の集めた情報では
①チケットなしでも行ける
②1、2時間前でも監督や俳優を見ることができる
ところがどうでしょう、プレミア会場はパネルで覆われていますし、隙間から会場を眺められる場所は1時間前にはプレス用に封鎖されるのです。
あぁー困ったぞ、せっかくアナハイムでハンソロのTシャツを買って雑誌とペンまで持ってきたのに、これじゃあケッセル・ランを12パーセクで飛べないハン・ソロみたいに拍子抜けるぞ…
そして最大の失敗は、もし朝からならんでいたら先着60人(推定)はテントの中に入れたのです。 「チケットが要らない」というのはこのグループのことだったのです。
みんなが付けていた黄色のチケットがウィリーウォンカのゴールドチケットのように見えたよ…
ドルビーシアター前はすでにフェンスがしており、待つことができず(おそらく監督や俳優はここから出入りする)、残された可能性を信じチャイニーズシアター前で待機することに。
スターウォーズのTシャツを着たファンがたむろしていたので、少し話を聞いてみると「ここあまり良い場所ではないよ」と。
ここで諦めてしまうのか.....せっかくワールドプレミアが目の前で行われるのに...
そう、オタクは諦めが悪い!
レッドなカーペット敷いてあるから誰かしら通るでしょ〜(ヘラヘラ)という気持ちで開始まで一時間程度待機。
一般招待客専用カーペットでした.....
本場のレイヤーを見れたのはよかったのですが、ファン専用か.....
無念...
こうして私のプレミア参加は残念な結果に終わりましたが、今後ワールドプレミアに参加される方にアドバイス。
必ず早朝から並んで整理券をもらって場所を確保しましょう!
私もいつかこのリベンジはするつもりです。
映画オタクが留学したら①
ツイッターでも実況しているのですが、私は今アメリカのアリゾナに留学しております。
やっと今日から授業が始まったのですが、眠い、とにかく眠い...
何せ授業が朝の7:30からあるのだから...
私はホームステイではなくアパート滞在という形式なのですが、これがまた非常に面白い。
アパート滞在と言っても「ピッチパーフェクト」のベッカのような一部屋にベッドが二つという形式ではなく、「ビッグバンセオリー」のシェルドンとレナードを想像していただければいいかと思います。つまり、キッチンとリビングとお風呂は共用、でも一人部屋。しかもネイティブの学生と。
ここで出国数ヶ月前の私を見てみましょう。
「ルームシェア!ルームメイトとたくさん喋って英語話せるようになりたいなあ!あと定期的にパーティもあるかもしれない!!隣の部屋の住人がギークで一緒にドクター・フー鑑賞会もしたいなあ!」
現在
ルームメイトとたくさん喋る⇨今日はどんな日だった?等の日常会話程度。みんな勝手に部屋に引っ込む。
定期的なパーティ⇨ウィットに富んだパーティがいいなあ(まだ開催されてないため未知数)
隣の部屋の住人⇨そもそも顔も見たことない
「ビッグバンセオリー」はそもそも幻想だったようです。
まあ、徒歩10分圏内にコミックショップあるからいいんだけどね!
現在、二人のルームメイトがいるのですが、一人は普通の女の子、
もう一人がソロリティ系だということ。
”ソロリティ”日本の大学生ならあまり聞きなれない言葉かもしれませんね。これはなんぞや。
ソロリティは女子学生団体で、地域ボランティアや寄付をしている社会貢献団体ですが、えらく派手で夜な夜なパーティをしたり酒飲んだりしてるような女の子が集まっています。
ボーイズ版は”フラタ二ティ”
これは耳にしたことがある方が多いのではないでしょうか。
ジェームズマカヴォイ主演の「ウォンテッド」の暗殺組織もこの名前でしたね。
どうもフリーメイソンのような秘密組織的意味があるようです。
ソロリティとフラタ二ティはクラブ名(サークル名)をギリシア文字で表記するため
GREEKS(グリークス)と呼ばれています。
「モンスターユニバーシティ」の寮の名前もギリシア文字だったのはここからきてるのですね、文化の違いだなあ。
まとめると、グリークスは家柄、容姿重視のクラブなんですね。入るのに試験があるそうです。
実際にスタイル抜群のブロンディーが圧倒的に多い気がします。
日本で例えると、テニサーや飲みサー系サークルのように、とにかく派手なクラブなんです。
イケてる女の子、男の子なら誰でも入りたいグリークス、私が通うコミックショップやHOTTOPICとは完全に正反対の世界なのです。
そんな世界の女の子が10cm程度の壁の向こう側の部屋にいるわけです。
えー、英語力以前の問題に人間としての言語が異なるためストレートに言って非常に生活がしにくい。
それまで綺麗に保っていた共用部分は汚くなるわ、夜中に洗濯機回し出すわ、勝手にタオル使うわ、アパートが一気に無法地帯と化したのです。
食料勝手に使われたらさすがに一言言おう。とすでに心に決めております。
(まあ明らかに自炊しなさそうな雰囲気なのですが)
本当にその子が「ミーンガールズ」から飛び出してきたようなブロンドの女の子で、ここ数日ずっとお付きの女の子とパジャマパーティをしている点が、映画オタク的には非常に面白いです。
なぜステレオタイプのギークにはまだ出会えてないのに、ステレオタイプなグリーク所属のブロンド美女が存在するのでしょうか...世の中はわかりません。
「ミーンガールズ」のリンジー、「キックアス2」のクロエちゃんのような気分で共同生活を続けていきたいと思います。
違う”文化圏”の人と生活するのって、難しい。
留学する方でルームシェアをされる方は、少なくともビッグバンセオリーやフレンズのような生活を期待しない方がいいですよ。
今後のギーク的目標は
・「レディ・プレイヤー・ワン」の初日IMAXに付き合ってくれる友達を見つける
・5月に開かれる小規模なコミコンに行く友達を見つける
・LAにララランド聖地巡りしてくれる友達を見つける
です。
一応こっちではフィルムクラブかカメラクラブに入る予定です。
#留学
好きなものは全て繋がっていた!
先日1人でカタルシス状態になっていたので...
今では洋画オタクだが、中学生の頃はディズニーに夢中。いわゆる「Dオタ」。
遠方なので頻繁にインパはできなかったが、毎月Dファンを買って、イベント初日はYouTubeで確認....という日々を送っていた。
ディズニーは私の人生で初めて出現した趣味だった。
テーマパークというものに魅せられていた私はUSJにも興味を持つ。その中で出会えたのが「バック・トゥ・ザ・フューチャー」
ここから私の洋画オタク生活がスタート。
そもそも、ディズニーもメイド・イン・USAだが、この頃(高校)から過激な洋もの被れにシフトチェンジ。
映画化や挿入歌からどんどん幅が広がっていき、文学作品は「オン・ザ・ロード」「華麗なるギャツビー」、音楽はリンキン・パークとニルヴァーナ、邦画邦楽日本文学は暗く、つまらなく、しょうもないと高を括っており、今思い返すと非常に痛々しい。
大学生になって「あ、日本の作品も意外といいんだ」とようやく気付き始め、村上春樹だの村上龍だのに手を伸ばし、音楽だとマンウィズやサカナクションを聴きだした。
数日前、大阪行きの新快速の中でふと思った。
「こいつらも海外被れじゃね?」
村上春樹は「ライ麦畑」や「ギャツビー」の邦訳本を出している、村上龍の作品には海外被れの男の子が高頻度で登場する。(前者もそうなのだが。)
マンウィズは歌詞が英語の部分があるし、サカナはトゥードアシネマクラブっぽい。
日本的だと思っていたものが実は全く日本的なものではなかったのである。
(だから国内で新鮮なものとしてウケたのではないか。)
人は全く新しいものを好きになるということはないのかもしれない。
これはもちろん悪い意味ではない。
今まで自分とは無関係だったものものを好きになっても、その根底には共通の"中毒性のある何か"が潜んでいるのではないだろうか。
"中毒性のある何か"は人によって様々だが、これがそれぞれの個性を作り、生きる活力になるのではないか。
そういえばマーベルもスターウォーズもディズニーに買収された.....
最近カメラを買い換えたが、カメラ始めたのはディズニーのショーパレでキャラを撮るためだったよな....
「華麗なるギャツビー」の世界にハマったのはTDSのアメリカンウォーターフロントを彷彿とさせたから.....
どうやら私の"中毒性のある何か"の基礎の形成はディズニーにあるようだ。
村上春樹的映画ヒロイン
以前ツイッターで「(500)日のサマーのサマーって村上春樹のヒロインっぽいよね」というツイートを見かけ、面白そうなのでまとめてみようかと。
そもそも村上春樹のヒロインって
・気まぐれ
・特別美人という訳ではないがなぜかモテる
・女友達少なそう
・幸薄そう
・なんか病んでる
・サブカル趣味に理解がある
....やれやれ、僕の好きなヒロイン像とはいささかかけ離れているよ。
まあ結局モテる人ってこういうタイプなんですよね.....私は不器用なので真似できませんが
早速見ていきましょう。
・ペニーレイン
「あの頃ペニーレインと」
この映画自体、「もし村上春樹がバンドマンの世界を描いたら」という香りがぷんぷんします。時代も70年代ですし。
イケてない主人公が魅力的な女の子と出会い(なぜか話が大抵暗い)成長する物語は青春映画の王道。
まあ、村上春樹の主人公って何も成長しないんですけどね。
ペニーレインは「サブカル趣味に理解があり」「幸が薄そうな美人」ですね。
ペニーレインという名前が偽名だったりバンドマンという虚像に浸って、現実を生きていない存在として描かれています。
また主人公の自由奔放な姉役にズーイー・デシャネルが出演しており、この時から小悪魔の片鱗を見せております。
・マチルダ
「レオン」
https://id.pinterest.com/explore/レオン-ナタリー/
言わずと知れた名作。
ファッキンサイコなゲイリーオールドマンも好きよ。
村上春樹の「ダンス・ダンス・ダンス」を読んだ時、ユキというキャラクターがナタリーポートマンで脳内再生されました。
劣悪な家庭環境、斜に構えた発言をするが人生哲学を持っている、社会不適合...等々
ピチピチのティーンエイジャーなのに退廃的な雰囲気が黒髪ボブの少女を彷彿とさせたのです。
レオンとマチルダは「相棒以上恋人未満」という関係にあり、彼らはアウトロー同士です。それは「僕」と「ユキ」の関係にも言えます。
・ミア
https://www.pinterest.jp/pin/84231455509051773/
最後に紹介するのはタランティーノ映画屈指のヒロイン。
彼女を村上春樹の世界で例えると「バーで偶然主人公と出会い、一夜限りの関係になる」女性です。
メインヒロインというよりむしろ「名前の出てこない美女」というポジションではないでしょうか。
どのヒロインも危なっかしくて惹かれてしまう、そして彼女たちは儚い。
また、これらの映画は90sから00sの作品です。
近年ではこの手のヒロインが減ってきたような気がします(女性の活躍を描いた映画が多いので)
少し寂しいですね。
他にこんなヒロインもいるよ、と心当たりのある方、教えてください!