村上春樹的映画ヒロイン
以前ツイッターで「(500)日のサマーのサマーって村上春樹のヒロインっぽいよね」というツイートを見かけ、面白そうなのでまとめてみようかと。
そもそも村上春樹のヒロインって
・気まぐれ
・特別美人という訳ではないがなぜかモテる
・女友達少なそう
・幸薄そう
・なんか病んでる
・サブカル趣味に理解がある
....やれやれ、僕の好きなヒロイン像とはいささかかけ離れているよ。
まあ結局モテる人ってこういうタイプなんですよね.....私は不器用なので真似できませんが
早速見ていきましょう。
・ペニーレイン
「あの頃ペニーレインと」
この映画自体、「もし村上春樹がバンドマンの世界を描いたら」という香りがぷんぷんします。時代も70年代ですし。
イケてない主人公が魅力的な女の子と出会い(なぜか話が大抵暗い)成長する物語は青春映画の王道。
まあ、村上春樹の主人公って何も成長しないんですけどね。
ペニーレインは「サブカル趣味に理解があり」「幸が薄そうな美人」ですね。
ペニーレインという名前が偽名だったりバンドマンという虚像に浸って、現実を生きていない存在として描かれています。
また主人公の自由奔放な姉役にズーイー・デシャネルが出演しており、この時から小悪魔の片鱗を見せております。
・マチルダ
「レオン」
https://id.pinterest.com/explore/レオン-ナタリー/
言わずと知れた名作。
ファッキンサイコなゲイリーオールドマンも好きよ。
村上春樹の「ダンス・ダンス・ダンス」を読んだ時、ユキというキャラクターがナタリーポートマンで脳内再生されました。
劣悪な家庭環境、斜に構えた発言をするが人生哲学を持っている、社会不適合...等々
ピチピチのティーンエイジャーなのに退廃的な雰囲気が黒髪ボブの少女を彷彿とさせたのです。
レオンとマチルダは「相棒以上恋人未満」という関係にあり、彼らはアウトロー同士です。それは「僕」と「ユキ」の関係にも言えます。
・ミア
https://www.pinterest.jp/pin/84231455509051773/
最後に紹介するのはタランティーノ映画屈指のヒロイン。
彼女を村上春樹の世界で例えると「バーで偶然主人公と出会い、一夜限りの関係になる」女性です。
メインヒロインというよりむしろ「名前の出てこない美女」というポジションではないでしょうか。
どのヒロインも危なっかしくて惹かれてしまう、そして彼女たちは儚い。
また、これらの映画は90sから00sの作品です。
近年ではこの手のヒロインが減ってきたような気がします(女性の活躍を描いた映画が多いので)
少し寂しいですね。
他にこんなヒロインもいるよ、と心当たりのある方、教えてください!