映画と私の大学4年間
こんにちは。海苔・ブリジャートンです。
4月から社会人になります。大学生活本当に一瞬だったな。
人生の節目ということで、映画と自分の関係性について書こう。以下、ただの自分語り。
大学入学時は何かしらのクリエイターになりたかった。映画サークルに入って、たくさん自分の作品撮って、コンテストに入賞し将来はハリウッドで活躍する。壮大な野望を持って大学の門をくぐったのである。自分には人とは違うクリエイティブな才能があると心の底から信じていたのだ。同じ学部の安定志向の人々とは違い自分で道を切り拓くーそんな気持ちで私は黒色のフレッシュマンスーツを拒み、真っ赤な髪の毛で大学の入学式を迎えた。
もちろん、私が選んだのは映画製作サークルだった。新歓では独特の雰囲気をした、率直な表現をすると映画のために単位を落としていそうな部員が集まっていた。ここが私の居場所になるに違いない、話の合う友人もたくさんできるだろう。文学部の先輩が映画の仕組みや技法を教えてくれて、私の期待値はK2よりも高まったのである。
数ヶ月後、1回生が主体となった撮影が始まった。私の担当は美術だ。期待とは反対に撮影は私にとって苦痛だった。まだ寒い春先、足先を震わせながら深夜に撮影をしたり、予定より長引く会議や撮影にうんざりしたのだ。同時に怖くなった。私が監督をして、グダグダと撮影をして完成しなかったらどうしようと。もし自分に才能がなかったらどうしようと。当初温めていたネタは日記帳の間に挟まったままで、もう二度と日の目をみることはなかった。
極め付けは、私は映画サークルで友人ができなかったのだ。映画や音楽の話で盛り上がるものの、それ以上深い話を先輩とも同期ともすることはなかった。自分の面白さがそのサークルでは100%出しきれなかったのだ。そうこうしているうちに同期は先輩と飲みに行ったり、作品をたくさん撮っていた。夏になってもまだ、私へのイメージは「洋画が好きな人」だった。
よく考えてみれば私は洋画しか興味がない。岩井俊二や小津安二郎にも関心がなかった。私は映画の何が好きなのだろう。リビドーのような、映像に対する狂気も存在しなかった。そうして私はひっそりと映画サークルを辞めた。
月日は経ち、3回生。私はアメリカに留学した。実はこの時まで自分のクリエイティビティを信じていた。ハリウッド映画は大好きだし、映画に関われる機会はたくさんあるだろうと心を踊らせていた。自分は「ラ・ラ・ランド」のミアのような夢追い人の表現者だと言い聞かせていた。
なんとか映画撮影をしている大学生グループに接触し、撮影に参加することになった。しかし、私は1回生の過ちを繰り返しただけだった。夜中まで続く撮影、同じカットを繰り返す時間が苦痛だった。作品がなんとか完成した(らしい)が、私はまたフェードアウトしたのである。アメリカを舞台に移しても尚、映画製作に熱中することはなかった。そうして私は自分のクリエイティビティに見切りをつけた。映像で表現したい何かがある訳でもない。私がなりたいものは表現者ではないと留学中に気付いたのだ。
映画には様々な愛し方がある。表現に興味を持つ者もいれば、キャラクターに自己を投影して楽しむ者もいる。前者は映像を使って上手く自分の想いを昇華できるタイプだろう。
私にとって映画は違う文化を覗く窓だ。高校の時に憧れたプロム、シットコムから学んだ英語表現、ファッション、そして社会問題。こことは違うどこかに行きたいという渇望を、映画は満たしてくれた。結局、私が最初から望んでいたことは「海外進出」だった。海外で生き残る=クリエイティブ職と決めつけていたのだ。
会社に就職する自分を見て、1回生の私は鼻で笑うだろう。英語でのやりとりが多い会社だと知っても尚嘲笑できるだろうか。どんな回り道をしてもいいからいつかは日本を出たい。この気持ちは「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を初めて観た中学生の頃から決して変わっていないのだ。
キューバ珍道中:一人旅はクリミナル・マインド
就活終わって、かれこれ1ヶ月はのんびりしている海苔です。
本当は今頃海外飛びまくっている予定だったのですが....
地元に引きこもりっぱなしなので私の2年前の記憶を呼び起こし、バーチャル海外旅行します。有益な情報はありません。
2年前、アメリカ留学中の最大の冒険はキューバとメキシコに赴いたことです。
日本から旅行するには遠すぎるし、マニアックな土地のため友人と一緒だとなかなか行く機会がない。
・すこーーーし齧っていたスペイン語を使いたい
・共産主義国への文化的興味
・一人旅!感のある国
・クラシックカー乗りたい
という超軽い気持ちで初一人旅の行き先はキューバ(とカンクン)に決定した。
一人旅ってクールなイメージがあったけど、現実は一筋縄では行かず割と泣きました。
それでは、ハバナへの優雅で忙しない旅をお楽しみください。
スターバックスのない国、キューバ。
真っ赤なホセ・マルティ空港を降り立つと、ガソリンの匂いが私を迎え入れた。ロサンゼルスとも大阪とも違う、嗅いだことのない街の香り。
前日までは友人とオーランドのディズニーワールドを訪れていた。快適さを追求した場所からwi-fiもスターバックスもない地を踏み、不安と冒険心が鬩ぎ合う。
空港から市街地へはタクシーで移動する。
前情報でタクシーはできるだけ乗合にするべきだと抑えていたので、観光客らしき人にタクシーの相乗りを誘ってみる。予測しない出会いこそ、一人旅の醍醐味だ。
私が話しかけたのはドイツ人の大学生カップルだった。私より少し年上で、大きなバックパックを背負っていた。
女性は看護学生で、大学卒業から就職までの最後の自由を恋人と楽しんでいるらしい。男性も学生だったが、細かいことは忘れてしまった。「風立ちぬ」が好きで、繰り返し見ていると語ってくれた。宮崎駿は世界中で大人気だ。
彼女らのおかげで旅の出だしは好調。タクシーからガソリンの匂いが混じったじっとりとした空気を吸い込んだ。
自分は映画のセットの中にいるのか?街中ではクラシックカーが至る所に停まっていた。
カップルと別れ、ようやく宿のあるニュー・ハバナにたどり着く。私は安いホテルに泊まったが、キューバを旅する多くの人はカサ(Casa)を利用する。謂わゆるホームステイだ。
荷物を置いて早速オールドハバナへ向かう。カラフルなコロニアル様式の建物とクラシックカーとは対照的に、街のあらゆるところから生ゴミの匂いが立ち込めていた。
キューバの人々は"基本的には"親切だ。(やはり人種差別的な言葉をかけてくる人は世界中にいる)私の靴紐が解けていたら「靴!靴紐が!」と教えてくれた。アメリカ以上に陽気な人が多いのではないだろうか。
オールドハバナは観光客で溢れていた。土産物屋、チェ・ゲバラの帽子などいかにも観光客向けの店が並んでいた。街の至る所でゲバラのアートを見つける。
香水の店を見つけた。ミュシャの絵画のような、可愛らしくてどこか魔法的な店内だった。
ハバナで唯一コンクリート整備されたマレコン通りを歩く。海と要塞が見える。この時私は異国にいるのだと実感した。
ガイドブックに掲載されていた店でキューバサンドイッチを食べる。ツナの脂がよく染みたサンドイッチだ。
この辺りにはヘミングウェイが利用していたホテルやバーが観光名所となっている。私も彼のようにダイキリを飲みながら物語や詩を書きたかったが、才能とアルコール耐性の欠如でその願いは叶わなかった。
街を歩いてたら自称アメリカ人のおっさんに話しかけられる。「知人に日本人がいるんだよ,,,,!」今思うと完全に怪しいのだが、英語が伝わることが嬉しく、なぜか仲良くなってしまった。
「今から葉巻買いに行くけど、君も一緒にどう?」
私はなんて阿保なんだ。まあいいやと、おっさんについて行ったのだ。
葉巻の店(?)はカラフルな建物の二階にあった。階段の前に屈強な男性が二名立っており、なんやらただならぬ雰囲気だ。
「クリミナル・マインド」的な展開だとこの後私は変死体となって発見されるだろう。慌てて「いっけなああああああい!!!!!!友達との約束忘れてたああああ!!!!!!」と支離滅裂なことを叫び、間一髪で逃げた。
おっさんに怒鳴られたが、ダッシュで逃げたのでノープロです。
しばらくキューバの街並みをお楽しみください。
ハバナは快適で魅力的な町だが、一本道を入るとそこにはローカルの生活が広がっている。
食べ物は配給制。観光客用通貨より現地民通貨の方が物価は安いため、観光客向けのお菓子や食べ物は高級品だ。
ちなみにキューバでは携帯が一切使えません。エテクサって言う1時間約500円のカードを買って利用するのが主流。高級ホテルに泊まっている人はホテルで購入可能ですが、平民は携帯ショップで購入する必要がある。
ただ、携帯ショップに入るにはかなり時間がかかるためおすすめはしない。
私のおすすめは「テレグラフホテル」のバーだ。バーカウンターでwi-fiカードを頼むとドリンクと一緒に1時間wi-fi使えます。しかも高級ホテルなので超快適。
この後もウロウロしていたけど、この日はホテルに戻り終了。
二日目。
この日はバラデロへ向かう。
バラデロとはハバナから2時間ほど離れたリゾート地だ。本当はオールインクルーシブのホテルに泊まって優雅に過ごしたかったけど、予算の都合でそれは次回に延期。
バラデロまではバスで向かいます。片道2000円ぐらいだったはず。
バスターミナルでチケットは購入できます。私は前日に買いに行きましたが、帰りのバスが満員で買えなかったため片道だけ購入。(なんとリスキーなこと!)
朝10時ぐらいのバスに乗ってレッツバラデロ。
到着。
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおキューバに来てよかった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
透き通ったエメラルドブルー色に、ダイアモンドを散りばめたように輝く海。そして「青空色」の絵具をひっくり返したような空....
こんなビーチを見たのは人生で初めてだったので、しばらく呆気にとられていました。
パラソルの貸し出しもあるので少し読書をする。
平和な時間だった。遠くで聞こえる子供の笑い声、静かな波の音、夏らしい日差し。
ビーチ付近のお店で食べたステーキ。この量で500円!やっす
日も暮れて来たのでそろそろハバナに戻る。
ハバナ行きの最終バスに結局空きがでなかったため、タクシーで戻る。同乗したのはドイツ人の女性バックパッカー二人組。
何を話したかよく覚えてないけど、楽しく帰った記憶は残っている。
実質これがキューバ最終日。次の日は朝の飛行機に乗るからだ。さようなら、ハバナ。
次は予算増やしてバラデロのオールインクルーシブに泊まりたいな。
こうして、初めての一人旅第一幕は終了。
この後はメキシコのカンクンに向かうが、その時のレポはまた気が向いたら書くかもしれないし、書かないかもしれない。
おまけ
キューバっぽい写真を上げていく。
高校生の私がロマコメを紹介する
中学から高校にかけて、ロマコメ中毒でした。
日替わり当番が書く学級日誌があり気に入った映画を毎回宣伝していたほど。女子校の日誌はジャニーズの番宣など、当番の趣味が反映されることが多かった。
大学と異なるのは、映画の中のときめきを共有する相手がいることです。所謂、夢女子が多い。(女子校あるある)
大学に入ってからオタク的考察を語る友達がたくさん増えた。だけど、アベンジャーズの誰とデートしたいとか、ジェームズマカヴォイにあんな台詞言われたいとか最近は全く話していないな。
今は胸キュンについて話したい気分なので、高校時代の私の感性で映画を紹介します。
尚、紹介する映画は少々時代遅れのものが多く、男性女性ともに旧来の価値観で描かれている作品もあります。あくまで高校時代の私が選んだ作品です。もともとプリンセス願望が強い人間だったので悪しからず。
(順不同)
1.「チェイシングリバティ」
マシューグードに護衛されたい
内容は、”現代版ローマの休日”。大統領の娘のマンディムーアがプラハでマシューグード(カメラマンの青年!)と出会い冒険する話。
やっぱ身分違いの恋は燃えますね。
観たのがかなり前なのでうろ覚えですが、主人公が警察に見つかりそうな時にマシュグがキスして隠したシーンを672536562565635267回は再生した。
マシュグに見つめられたら普通に死ぬ。ヒロインがぶっ飛んだ行動して少し困った顔するのがとってもキュート。私マシュグと一緒にヨーロッパ旅行してるんじゃね?と錯覚する。観た後に胸キュンを語らずにはいられない。(実際次の日に友達に布教した)ヒロインに自分を置き換えがちな夢女子は絶対見ろ。Amazonでレンタル199円。
2.「オースティンランド」
ミスター・ダーシーは理想の王子様!
誰もが知るオースティンの「高慢と偏見」がベースになった話。「高慢と偏見」の大ファンのヒロインが大金を出して本の世界を体験できるパッケージに参加するが...
何よりも、現代設定なのにお屋敷に住んでドレスを着てる設定がいい。小説や映画の世界に入ることはオタクの永遠の憧れ。
作中のダーシーは「ツンデレ+ヒロインの良さをわかってくれる」オースティンの小説に出てくる理想の王子様。もちろん、小説を知らない人でも楽しめます。Amazonでレンタル199円。
(余談:オースティンの小説なら「ノーサンガーアビー」も好き。ちなみに「オースティンランド」に登場するJJフィールドは、2007年のテレビ映画「ノーサンガーアビー」にも出演している)
3.「プリティプリンセス2」
アーチェリー習おうか真剣に迷った
この作品に関してはクリスパインとアンハサウェイの行く末を見守ってた。幸せになってくれよ...最初はいがみ合っていたけれど、次第に心が惹かれ合う2人。
ディズニー製ということもあり、健全でアイコニックなシーンが多い。例えば、噴水の前でキスするシーンやアーチェリーのシーンとか。
クリパがアンハサウェイの家の前に赴き、「ラプンツェルー?」と呼びかけるシーンもキュートだ。2人ともも高貴だけど親しみやすく、ずっと応援していた。ちなみに、この作品を観た後の目標はアンハサウェイになることだった。
4.「みんな私に恋をする」
美術館デートしてえ
あー、全人類私のこと好きにならないかなー?と思ってたら次の日からモテだした!一体私どうなっちゃうの〜〜〜という話。
「アナ雪」のクリスティンベルと「トランスフォーマー」のジョシュデュアメルが主演。
夜中の美術館でデートするシーンが印象に残っていて、こんなロマンチックなデートしたいなあって妄想していた。Amazon、hulu、ネトフリにはありませんでした...
5.「ブラックアンドホワイト」
私はクリスパイン派でした
友達と観て盛り上がる映画NO1!!!!!!!!!!!堅実なトムハーディとプレイボーイなクリパ、あなたはどっち派!!!!!!!??????CIAスパイと三角関係になった女!!!!!!
いろいろとスマートにこなすクリスパインにキュン死にしてた。ヒロインがロマコメの女王リースウィザースプーンだから、会話のテンポも良くてや底抜けに明るい表情が物凄く映える。
ブロマンス要素もあるので「コードネームU.N.C.L.E.」が好きな方は是非観てね。
6.「ペネロピ」
マカヴォイ沼落ち
この作品自体はロマコメというよりファンタジーだと捉えているのですが、マカヴォイに恋した作品なのでロマコメ扱い。
豚の鼻を持ってしまったペネロピの呪いを解く唯一の方法は、誰かに愛されること。
果たして、ありのままの彼女を愛してくれる人は現れるのか?
とにかく最後のピアノのシーンを観てくれ。
ディズニープリンスなジェームズマカヴォイを堪能できます。
初めて鑑賞した時は、会話だけで恋に落ちてくれるマカヴォイ最高では?と非常に単純な感想でしたが、この前改めて観返すと「自分を変えるのは自分だけ」というメッセージに心打たれました。無意識のうちにかけている自分への呪いは自分で克服するしかないんですよね。
今観るとベタベタな展開で歯が浮きそうになるけど、どの作品もロマンチックだった。
明日は温かいココアとクッキーを片手にロマコメの世界に浸りたいな。
最後に山崎まどかさんの言葉を拝借。
ロマコメの全ては恋人たちの、あるいはシングル・ガールたちの大事な金曜日の夜のためにあります。
ジョンヒューズは私の人生を監督してくれない。
「人生は映画だ」とよく例えられる。
もちろんそうだ。私自身、自分は主人公だと思っている。
昨日、失恋した。青天の霹靂だった。正確に言うと過去の失恋に失恋したのだ。留学中に付き合ってた彼氏のFBのプロフィールが、彼女との2ショットになっていたのだ。その”彼女“というのも彼の元ルームメイトで、私もよく喋ってた子だ。
ひとつ言うと、私は彼のFBを故意に見たのではない。去年別れた時に既に削除していたのだが、FBのおすすめユーザーに出てきたのだ。この失恋に非があるのはFBという生産性のないプラットフォームを生み出したマークザッカーバーグだ。SNSで予期せぬ地雷を踏んでしまった人は世界に多くいるはずなので、彼/彼女らと結束してマークザッカーバーグを訴えたい。オススメのクラウドファンディングはありますか?
私が顔を知ってるルームメイトと付き合ったことも悔しいが、何よりも彼にとって私はモブにすぎなかったことが悔しいのだ。
私の中で、彼との思い出は美しいセピア色となり大切なものBOXの中に仕舞われていた。しかし、彼の中で私との思い出はルームメイトと付き合うための過程であり、特別なものではない。つまり私はヒロインではないのだ。
ヒロインという言葉はとても魅力的な響きがする。ミステリアスで、手の届きそうで届かない存在。ヒロインの存在が映画を左右すると言っても過言ではない。主人公は誰でもなれるがヒロインは選ばれた女の子しかなれないのだ。
彼は無敵だ。ヒロインを見つけてエンドロールに入ってるのだから。私にもう出番はないし復讐する方法もない。
私がたとえトムホランドと結婚しようと、私が仕事で成功しようと、彼にはノーダメージなのだ。
オーケイ、私の負けだよ。
克服する方法はただ一つ、自分の人生を楽しむことだ。いや、このブログ書く前から結論分かってたんですけどね。
SNSなんかに苦しめられて、過去を嘆いて、限られた時間を浪費するのは勿体ない。私が主人公だ。私が人生だ。
20歳、アメリカ横断。
60h。
これは私が先日までアムトラックに乗っていた合計時間です。
電車に60h缶詰なんて、合理主義の方からしたら馬鹿馬鹿しく見えるでしょう。私もそう思います。
ですがねえ!
陸路でアメリカ横断って私にとって憧れだったのです。高校生の頃にジャックケルアックの「オン・ザ・ロード」を読んでから、生きてるうちに横断旅行するぞと心に決めていました。(映画化もされているので是非みてください。サム・ライリー、クリスティン・スチュアート主演。キルスティン・ダンストも出演しています。)
作中では車での横断でしたが、私はゆっくりしたいので電車をチョイス。
まずLAからワシントンまで飛び、ワシントンDCから南下しニューオリンズへ、そして今住んでるアリゾナへ向かう。
さあ、完璧な旅行の始まりだ!…と意気込んでる割には旅程を一週間前に決めました。
まずLAからDC行きの飛行機がキャンセルになり返金手続きや別便の予約でてんやわんや…
夕方にDC着のはずが真夜中に入ることに。夜中の2時までチェックイン待っててくれたAirbnbのホストさん本当にありがとう。
この日は疲弊しきってたので泥のように眠りました。
【1日目】
私が東の出発点をDCにした理由は幾つかあります。
・トランスフォーマー、ナショナルトレジャーのロケ地
・一応アメリカの政治を勉強してるので、最高裁判所や議会を生で見たい
・NYも候補地でしたが、以前行った時になんとなく怖かったのでパス
この日は半日をスミソニアン航空宇宙博物館別館で過ごしました。
ここは映画界隈に言わずと知れたスポット、そう「トランスフォーマー:リベンジ」のロケ地です。
サムとミカエラとシモンズがジェットファイアを探して潜入する結構大事なシーンに登場します。
一つ注意してほしいのは、トランスフォーマーのロケ地はスミソニアン航空宇宙博物館”別館“であるということ。
本館はDC市内にあります。こちらは市街地から車で30分程度の場所にあるので注意。ダレス空港の近くです。
時間がない方はUberかLyftの利用をお勧めします、バス電車で行くと2時間はかかると思うので…
重要なのでもう一度、「トランスフォーマー:リベンジ」のロケ地は「スミソニアン航空宇宙博物館別館」です。
中に入るとジェットファイアことSR-71Aブラックバードがお出迎え。
鋭利なフォルムとマットに塗装された黒いボディ。マイケル・ベイが撮りたくなる気持ち、すごく分かります。
ブラックバードは冷戦時代に活躍した偵察機。最大でマッハ5で飛行するそうです。ちなみにアイアンマンMk-3はマッハ8。
さて次はWW2時代の戦闘機。ホーカーハリケーンはいつ見てもかっこいいなあ。
ホーカーハリケーンはスピットファイアの前身で当時の最新型ではありませんでしたが、バトル・オブブリテンの夜戦で大活躍。
スピットファイアが全金属製で大量生産が困難だったのに対し、ホーカーハリケーンは木材や帆布でできているので、材料調達がはるかに簡単だったんですね。加えて、スピットファイアよりも軽量だったためパイロットも脱出しやすかったんだとか。
悪名高いB-29ことエノラゲイの展示も。パンフレットにはエノラゲイが”ハイライト“として載っていました。
奥のシルバーの機体がエノラ・ゲイ。
その翼の下には日本軍の飛行機が…日本人として、ここの展示コーナーは居心地が悪かったのと同時に両飛行機をずっと見比べてしまい、しばらく動けませんでした。
こちらはドイツの戦闘機特集。「ダンケルク」でおなじみのメッサーシュミットはありませんでしたが、フォッケウルフことFw190の展示がありました!
メッサーシュミットが液冷エンジンを使っているのに対し、フォッケウルフは空冷エンジン。これにより、機体を軽量化させ、機動力を向上させたのです。
ちなみに...
液冷エンジン…エンジンを液体で冷却するタイプ。空気抵抗が少なくなるので急上昇急降下に強いヨーロッパの戦闘機に多い。フォッケウルフ以前の型はほぼ液冷。
空冷エンジン…液冷エンジンよりも被弾ダメージが少ない。冷却水がないので機体を軽くすることができる。
「ダンケルク」でもドイツの戦闘機がイギリスの戦艦に急降下して奇襲攻撃を仕掛けるシーンがありましたよね。あれは液冷エンジンの強みが活かされている攻撃方法です。
ただし、平行飛行には向いてないらしくバトル・オブ・ブリテンでの滞空時間はなんと15分ちょっとだったそう。一長一短ですね。
次は宇宙系の展示コーナーへ。どーんとスペースシャトルディスカバリーが待ち構えています。
私は後ろ姿が好きです。この写真、青が多くてJJエイブラムスっぽくないですか。
レンズフレアを入れてみたくなりますね。
なんだかんだしているうちに14時ぐらいに。館内のマクドナルドで休憩してから次の目的地、キャピトルこと議事堂へ。
参考文献:
TO BE CONTINUED…
「トランスフォーマー」は最高の恋愛映画である
あれ?私、いつから海外が好きだっけ?
「海外が好き」って表現は含蓄がなく、チープな響きなのであまり好きではないのですが。
私のオタク・オリジンは小学校の頃に遡る。小学校5年生。
ディズニーランドは25周年を迎えていた。キャッチコピーは「夢よ、開け。」
懐古はあまりしたくないけれど、あの時のディズニーは本当によかった。
いや、ディズニーがよかったのではなくて今の私に純粋にディズニーを楽しむ心がないだけかもしれません。
とにかく、幼稚園ぶりにディズニーに行って文字通り私はディズニーの魔法にかかってしまったのです。
この時はあくまで東京ディズニーリゾートが好きなだけで、海外とかは全く興味なかったかな。
ディズニーも洋画に夢中になった要因の一つですが、もっと潜在的なきっかけをふと思い出したのです。
それは小学校5年生の話。
小学校5年生といえば、私にも好きな男の子がいました。
放送委員会が同じで、クラスも一緒でした。
その男の子がよく話しかけてきてくれて、席も近く授業中もずっと喋り続けてたと思う(よく注意されてた)
その子はスポーツマンタイプではなく、勉強が得意な文化系タイプ。そして帰国子女で英語がペラペラの、アメリカナイズされた男の子でした。そして、アメリカの事も時々教えてくれた。
当時持っていた男の子=なんか意地悪!という概念を覆すぐらい優しい子だったので、すぐ好きになったのだと思います。ちょろいなあ。
好きになった決定打は、算数の時間。私は算数がめっぽう弱く、お手上げ状態だったのにも関わらず、先生に当てられてしまったのだ。
勇気を出して、席を立ち上がる。クラスメイトからの視線。緊張して手に汗をかいてたことを今でも覚えている。
私がオドオドしていたのを見兼ねて、その子は後ろからノートをそっと渡してくれたのだ。
いやあ、初々しいなあ.....
その子は映画と本が好きで、休み時間によく他の友達と映画の話をしていました。
ちょうどトランスフォーマー1作目の公開時だったので特にTFの話で毎日盛り上がっていました。
「オプティマスが....」「メガトロンが...」
好きな人の好きなものは当然好きになります。私も話の輪に入りたかった。劇場でトランスフォーマーは見なかったものの、中学生の時に初めてTFを見たときは「 あぁ、これがあの子の好きな映画か..」なんてぼんやり考えていました。
6年生になってクラスを離れてからは何故か一切話さなくなり、結局メアドも交換せずに小学校を卒業してしまった。
洋画を気にするようになったのは、この子のおかげである。
その子から直接影響を受けた訳ではないし、小6になってから全く話してないので単に私の頭の中で理想化されていただけかもしれない。
だけど、もしあの時スポーツマンタイプの人気者の男の子を好きになっていたら、私の”オタクセンサー”に洋画が引っかかることはなかったかもしれない。
好きの力は強い!無限に広げられるね
あの子のおかげで、映画を開拓できたし、魅力を発見することができた。そして大好きなアメコミにも出会えて、留学に行くぐらいアメリカの文化に惹かれている。
今その子がどこの大学に行って、何をしているか全く知りません。
もし今後会う機会があれば、映画の話でもしましょう。
トランスフォーマーの話は並にできるようになってますよ、オタクなんで。あ、ちなみにフィギュアも集めてますけど?
そして「映画を好きになるきっかけを作ってくれてありがとう」と伝えたい。
About a GIRL
服のコーデを考えたり、ショッピングをすることが大好きです。
あ、この服絶対自分に似合うわ!とか、映画でこんな服着てたなとか、考えるとワクワクが止まりません。
古着屋さんで買ったツェペリンのTシャツにマスタードイエローのスカートがお気に入り。そして一番重要なのは黒のハイカットのドクターマーチンを合わせること。
朝、全身鏡になかなか良い感じにまとまった服が写っているのを目にすると「今日も1日頑張るぞ!」と気分も盛り上がる。
まるで自分が無敵になるように感じてしまうのです。
ある人と出会うまでは。
私がどんなに服を変えても絶対になれない、そして勝てない女の子がいる。
キラキラした女の子だ。
(シャーペイってめっちゃキラキラしてません?ハイスクの中で一番好きです。)
私の中でキラキラした女の子の定義というのは
・SNS映えする
・多くの人から好かれる
・モテる(⇦重要)
・露出の多い服が似合う(いやらしくならない)
彼女たちはインスタ映えスポットに行かずとも自分自身で「インスタ映え」できるのです。まるでグリッターなネイルのように。
そして勘違いしていただきたくないのは「ふわふわ女子」ではないということ。キラキラした女の子たちは自分の可愛さを輝かせる方法を自分で知っているのです。
私はどう頑張ってもキラキラした女の子になれない。
その日の服が完璧でも、キラキラした女の子の隣に立つと霞んでしまう。あれっ、今日の自分ってこんなに冴えてなかったっけ....
写真に一緒に写っても 私なんかより、その子が輝いて見えてしまう。一緒にいて楽しいのだけど、どこか引け目を感じてしまうのです。
ですが、私が彼女と同じような格好をしてもあれほど輝けないでしょう。
知らない輪の中に入っても一瞬でスポトライトを浴びることができる才能がとても羨ましい。
私にできることは服の系統を変えることでも、メイクを変えることでも、好きな映画を「BTTF」から「プラダを着た悪魔」に変えることでもない。
自分自身のポテンシャルを最大限に引き出す方法を考えなければならないのです。
私の「隣の芝生は青い」に甘んじてしまう性格は自分自身と向き合っていないから、つまり私として生きていくことを放棄していたのです。
恐らく、私が私らしさを貫くとスポットを浴びるようなキラキラした女の子にはなれないでしょう。
しかし、輝き方は人と違っていい。輝く場所も違っていい。
現在大学三年生、そろそろ自分を受け入れてどの角度が一番自分を輝かせられるか戦略を立てなければならいのです。
理想と現実の乖離で苦しむモラトリアムから、抜け出さなければならない時期がついに来た。